龍が如く7 インターナショナル バトルシステムさえ割り切れれば、遊びの幅も広く、面白さがあり

『龍が如く7』と『龍が如く7 インターナショナル』の違いは、PS4版で有料だったダウンロードコンテンツが収録されていたりというのもあるのですが、一番は、長かったロード時間が短縮され、4K対応で映像も非常に綺麗です。

フレームレートが60fpsになり、1秒間に60枚の画像で構成されているという意味なのですが、早い動きもスムーズで鮮明になり、全体的にゲームのクオリティが一段上がったような気がします。

この感じで、従来のアクションバトルで楽しめたら、大満足だったに違いないと思いつつ、今作は、ターン制のコマンドバトルになってしまい、そこが残念です。

最初は、敵とのバトルが、攻撃や防御を選択するものになり、タイミングよくボタンを押したりもあるのですが、調子が狂ってしまい、乗り切れず。

第3章に入った頃から、意外な展開で物語の面白さもあり、コマンドバトルにも慣れ、良さもあるのかなと思えるようになりました。

これまでのボタンを押せば、殴る蹴るで直接攻撃するというのは、スピード感もあり、アクションゲームらしい良さがありました。それが、ターン制になると全く違うため、遅く感じます。それでも、攻撃を指示して戦わせるようなものかなと思うようになると、どこか納得できるようになりました。

このゲームの中では、ドラゴンクエストの話もあるのですが。個人的には、まともにプレイしたことがなく、ほとんどRPGもしないため、共感できるところがありません。

それでも、主人公が、中年で若くないところに新鮮さがあり、どん底から這い上がるサクセスストーリーは、分かりやすい面白さがあります。

『龍が如く7』には、これまでにない人間力というシステムもあり。『情熱』、『メンタル』、『陽気』、『優しさ』、『知性』、『お洒落』の6つの要素で構成され、これらは、サブストーリーでの行動、会話の選択肢などでレベルが上がります。

人間力が上がると、どうなるかなのですが。キャラクターが転職する際の条件になったり、会社経営では、街で出会った人々を社員としてスカウトする時に、このレベルが必要になります。

今までの龍が如くシリーズとの違いとしては、『龍が如く7』は、チームで動くため、全員分の装備を整えることになります。そうなると、ゲーム内で効率よく稼ぐ方法が必要になります。

本編の他、様々なサブストーリーがあり、ミニゲームがいくつもあるのですが。倒産寸前の煎餅屋『一番製菓』を建て直すという経営ゲームが、結構、面白いです。

上の動画は、公式チャンネルのものです。『龍が如く7』の本編以外のミニゲームを主に紹介していて、会社経営は終盤になります。

本業の煎餅屋の他、人材を集めつつ、様々な業種に手を出しながら事業を拡大し、企業ランキングの上位を目指します。敵対する企業と揉めたり、助けてくれる仲間もいたり、業績が上がるに連れて、環境も変わり、ゲームとしてのクオリティが高いです。

定期的に株主総会もあり、上手く乗り切れれば株価が上がったり、やり込まれれば株価が下がったりもします。数人の株主と言い合いながらのバトルになり、必殺の土下座謝罪で相手に大きなダメージを与えたり、業績が上がれば有利になるなどゲーム感覚で楽しめます。

他にも、融資の話が持ちかけられたり、宣伝広告費を出して、CMを打つこともできます。このCMというのが、単純にCMをしましたという体で済ませるのではなく、ちゃんとテレビCMが映像として流れます。

龍が如くシリーズには、本編の他、サブストーリーがいくつもあり、それぞれにミニゲームがあったりするのですが。この『一番製菓』の経営ゲームは、また遊びたくなるようなものでした。

シリーズを通しての主人公 桐生一馬は、精神的にも肉体的にもタフで、口数も少なく、一匹狼な強い男というイメージだったのですが。今回の主人公 春日一番は、喜怒哀楽が強く表現されていて、常に仲間といたり、全く違うところに新鮮さがありました。

龍が如く7では、従来とは違ったバトルシステムになっていて、ここが、シリーズを長くプレイしていると、強い違和感があり、なかなか手が出なかったのですが。シリーズの最後のような物語なので、無理にでもプレイしてみて、良かったです。

自由に歩き回れる街については、昔の作品の方が、大人な遊び心があり、どぎつくならないギリギリのラインを攻めていた印象があります。この部分は、新作が出るごとに薄らいだような気がして、時代の流れもあるのかもしれません。

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