厚生労働省が策定した『日本人の食事摂取基準(2020年版)』では、一日当たりの目標量が、18~64歳の男性で21g以上、女性では18g以上になっています。この目標量は、生活習慣病の発症予防を目的として、考え出された摂取量です。
日本人の平均食物繊維摂取量は、1950年頃は、一人あたり1日20gを超えていたそうで、食生活の変化から、現在は、14g前後と推定されています。この話から、1日5gくらいの食物繊維が足りないことになります。
食物繊維は、肉や魚にはぼぼ含まれておらず、野菜に多く含んでいるため、バランスの良い食事を心がけている人と、そうではない人では、大きな差がありそうです。
私の母の食生活を考えると、野菜の量も少なく、食べたいものを食べているだけなので、これ以上に食物繊維が不足しているのは、間違いないです。
母は、食べる前に、3gほどの『難消化性デキストリン』の粉末を水に溶いて飲んでいました。この量に含まれる水溶性食物繊維は、2.5gほどです。1日3食だと、7.5gになります。
1週間、この量の水溶性食物繊維を取ったところ、3kgほど痩せました。便秘気味になり、飲まなくなったら、すぐに、元の体重に戻っています。
単純に、体重がこれだけ減ったんだと考えると、凄いことなのですが。普通、寝る前よりも、朝、起きた時の方が、1kgくらい体重は下がっています。それに加え、排便した分もあれば、母は私よりも食べる方なため、全部で2kgくらいにはなりそうです。
何も気にせず、いつものように食べている母が、食物繊維を多く取っただけで、これだけ体重が下げられたというのは、驚きはあります。
私自身も、病気で体重が下がった後、食物繊維を飲み続け、下がった体重が維持できています。特に運動もしておらず、食事もいつも通りです。
ただ、便秘気味ということで、母は飲まなくなってしまいました。水溶性食物繊維は、一般的には、取り過ぎれば下痢になると言われているんですが、個人差があるようです。お腹が張りやすいという話では、便秘ではない私も共感するところです。
水溶性食物繊維は、塩分、糖分、脂質の吸収を抑えられるため、上手く活用できるに越したことはないです。この3つを上手くコントロールできれば、ダイエットにもなり、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病にも良さそうです。
運動する気もなく、太り気味の母には、いいものを見つけたと思ったのですが、なかなか難しいです。様々な水溶性食物繊維を試しに飲んでみて、母の体に合うものを探してみたいと思います。
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