夕食を作らねばと思い、大きなフライパンを取ったところ、突然、腰に激痛が走り、動けなくなりました。おそらくぎっくり腰というものだと思うのですが、初めてです。
何が切っ掛けか、よくよく考えてみると、シンクの下に大きな引き出しがあり、そこから大きなフライパンを取り出したんですが。その後の動きに問題があったような気がします。
その引き出しを戻す時に、左足で押したんです。手で引き出しを引いて開き、手で押して閉めたのではなく、大きい引き出しなため、左足の膝あたりで押しました。これは、いつもやってることです。
この直後、主に左腰が急に痛くなり、動けなくなりました。急に腰が硬くなったような感覚があり、動こうとすれば、『イタ!』と声が出るほど痛いです。
ネットで調べたところ、すぐに『芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)』を飲むといいとあり、痛みから30分ほどで飲みました。しばらくして、解熱鎮痛剤も飲みました。
最初、腰痛と言えば、湿布かなと思ったのですが。家にある湿布が、私に合わない強いものばかり。そこで、解熱鎮痛剤にしました。解熱鎮痛剤と湿布は、痛み止めを過剰摂取することになるため、併用できません。
こうなると、夕食を作るどころではないため、父と母を呼び、あとは任せ、部屋へ戻り横になりました。横になるのが大変で、ベッドの端に座り、上体が少し斜めになっただけで激痛が走ります。
いろいろ試しつつ、まずは、ベッドに四つん這いで上がり、上半身を両腕で支えながら、ゆっくり足を延ばして横になります。これが、一番、痛みが少なかったです。横になっても、寝返りができず、横向きに足を曲げて寝ました。
起きる時は、寝てる状態からベッドの端に座るようにして、立ち上がるのですが。寝てるところから、体を起こすのが、一番、腰が痛く。
トイレでも、便座のフタを上げるのが大変で。中腰になれないため、大丈夫な右足メインで体重を支えつつ、左足は、痛くない斜め方向に曲げながら、なんとかフタを持ち上げます。
便器の後ろから流れる水で手を洗うのも、手だけを伸ばすと腰にきます。両手を水が流れ落ちるところに置きながら、そこで体もいくらか支えて、指だけ動かしながら洗う感じです。
痛み出した当日は、こんな感じで大変だったんですが。翌日になると、壁や手すりなどで体を支える必要はあるものの、そろりそろりという動きから、ぎこちなくても動けるくらいになり。
これが、ぎっくり腰かと思いつつ、確かに痛いは痛いのですが。虫垂炎で病院に運ばれた時と比べると、まだ、寝方次第で痛みがないぎっくり腰の方が楽かもしれません。
3日目になると、角度が悪いと痛みがあるものの、普通に歩けるくらいに腰の具合が回復しました。これなら、はたから見れば、腰が悪そうにも見えないくらいです。
ただ、しゃがんだりする姿勢は、まだまだ痛みがあり。靴を履いたり、階段を下りる時には、しんどいため、手すりなどにつかまってという状態です。
初めてのぎっくり腰だったのですが、周りで聞いた話よりは、大分、早く良くなっているような気がします。これは、『芍薬甘草湯』を飲んだからかもしれません。
この『芍薬甘草湯』、マラソンする人なら、馴染みのある漢方薬です。足がつった時に飲めば、すぐに治るなど即効性があります。調べたところ、筋肉の異常な緊張を緩めたり、筋肉の痛みにも効果があると書かれていました。
今回、飲んだものは、病院でもらった医療用のものなので、市販のものと比べ、2倍ほど濃度が濃いです。市販の『クラシエ 漢方芍薬甘草湯エキス顆粒』も飲んでいたことがあるんですが、変わらず効いたことを覚えています。
こむら返りでは、度々、飲んでいたんですが。まさか、ぎっくり腰でも役に立つとは思いませんでした。
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