眠気覚ましに、コーヒーを飲むというのは、よく聞く話ですが。これは、コーヒーに含まれるカフェインに、覚醒作用があるためです。
カフェインを含んでいるのは、コーヒーだけではなく、煎茶や紅茶、コーラ飲料、栄養ドリンクなどにも含まれています。
全日本コーヒー協会のコーヒー図書館の記事『カフェイン』によると、100ml中、コーヒーが約 60mgのカフェインを含んでおり、煎茶が約 20mg、紅茶が約 30mg、コーラ飲料が10~13mgとあります。
この中では、コーヒーが一番となり、栄養ドリンクは、様々なため、こちらの方が多いかもしれない。
ただ、これも、100mlあたりの話なため、コーラのように多く飲むものなら、結果として、コーヒーを超えるカフェインを摂取しているかもしれません。
カフェインは、飲み物だけではなく、チョコレートなどにも含まれています。チョコレートの場合、チョコレートにより含むカフェイン量に違いがあります。
25gあたり、ミルクチョコレートで約10mg、高カカオチョコレートで約20mg。チョコレート1枚が50~60gなため、カフェインを取り過ぎるほど食べるには、かなりの量になります。
そんなカフェインを医薬品で補うこともでき、薬となると、やや違和感もあるのですが。コーヒーが飲めない時にも、役に立つんじゃないかと感じ、とりあえず、試しに使ってみることにしました。

上の画像が、飲み薬の『エーザイ カーフェ』と飴になっている『第一三共ヘルスケア カフェドロップ』。どちらも第3類医薬品で、成分が主に無水カフェイン、価格も安いです。
毎朝、コーヒーを飲み、昼間も飲むため、カフェインの過剰摂取も気になり、コーヒーを全く飲まずに、カフェインの薬だけを飲み続けてみました。確かに眠気がなく、コーヒーを飲んだ状態に近いです。
ただ、コーヒーには、コーヒーならではの香りもあり、味もあるため、薬では、味気なくところもあります。
その点、カフェドロップは、コンビニなどで売られている飴とも違い、甘さが控えめで、微妙な苦みもあり、コーヒーを飲んでいないという物足りなさが緩和されそうです。
カフェインの効果としては、全日本コーヒー協会の記事に、覚醒作用、血管拡張作用、交感神経刺激(基礎代謝促進)、胃酸分泌促進作用、利尿作用とあります。摂取後、30分ほどで脳に到達するとあり、計算力や記憶力の向上などとも書かれています。
カフェインには、いい事ばかりではなく、取り過ぎれば、カフェインへの反応も下がり、依存症もあれば、不眠、頭痛などの体調不良を引き起こすこともあるため、程度をわきまえる必要はあります。
欧州食品安全機構の資料では、成人で1日に5.7mg/kgが安全とみなされる量と定められ、体重60kgでは、1日342mgまでです。
1回の摂取で180mgまでとあるため、一度に342mgまでが大丈夫という話ではなく、時間をあけて、1日あたりです。これが、小児から青年では、1日に3mg/kgになり、およそ成人の半分の量になります。
これは、欧州食品安全機構の基準だけに、日本人に当てはめていいのかという疑問はあります。カフェインの感受性に個人差もあるため、この量を守れば、問題ないとも言い切れません。
例えば、キリン 午後の紅茶 ストレートプラス 350mlには、カフェインが182mg含まれており、特に多い方なのですが。これを2本飲むと、1日の安全なカフェイン量を超えることになります。
どんなものも、適度にというのは、よくある話です。上手く使えば役に立ち、使い過ぎれば、体に悪いです。
車を運転する際など、どうしても眠気を取らないと危ないという時、カフェインの錠剤や飴を使うというのは、アリかもしれません。