昨日、『The Forest』をVRでクリアしたのですが。VRならではの迫力や臨場感が感じられ、現実では体験できないところに踏み込んだ感覚もあり、心に残るゲームの一つになりました。
プレイ時間が、112.5時間、長く遊べた割には、最後まで十分楽しめるものでした。Meta Quest 2を使うようになり、いくつもVRゲームをやった中では、これが、一番長いです。
個人的に、なぜ、面白かったかを考えてみると、物が作れる楽しさが大きく、次は、迷路のような薄暗い洞窟です。これらは、VRならではの良さが、十分に感じられるものだったからかもしれません。
物作りでは、丸太で建物を作るのが、特に楽しく。建物を作るには、多くの木材が必要になり、あちらこちらの大きな木を切り倒します。
この切り倒す作業も、斧を振り、音を立てて木が倒れると、それだけで達成感があり。それを担いで建物が徐々にできあたり、完成した頃には、周りの大木がなくなり、見晴らしのいい場所になるのも良く。
パーツを組み合わせて、自由に大きな建物ができるため、どういう風に作るかを考えつつ、原住民も攻めてくるため、防壁で囲み、罠を仕掛けてと、どんどん発展する面白さがあります。
これも、一度、出来上がれば、それで満足とならず。オープンワールドで広いため、あちこちに拠点を作る必要があり、その都度、建物を建てることになります。
それでも面倒とは感じず、VRで目の前に大きな建物が完成すると、物作りの楽しさが大きく。しかも、建物の中に置く家具まで作れるため、生活感も出てきます。
終盤では、高床式の大きな建物を作り、周りを塀で囲んでみたり、最後は、丸太を300本以上で組んだ塔を作り、下を見下ろすと家が見え、特別な思いもありました。
この塔、手作りのハンググライダーで飛ぶために作ったものなのですが。VRでは、ハンググライダーの操作が難しく、何度も墜落して、ひん死になり、ただ、塔を建てただけでした。
洞窟については、一つ一つが独立しているのではなく、どこかでつながっているところが、非常に良く。これが、薄暗い洞窟を一層複雑なものにしています。
洞窟らしい、入り組んだ感じがあり、薄暗い中で手探り状態で進み、ふとしたところで、以前、入った洞窟に出たりすると急な安心感もあり。洞窟内には、敵もいるため、暗い怖さと襲ってくる怖さがあり、VRになるとリアルな恐怖感になります。
ここからは、手こずったところの話になり、最後のところも含めて、ネタバレになります。かなり迷ったところなため、このゲームをそろそろ終わらせたいという方向けの話になります。
ヨットの開かない扉は、最後の研究施設でボスキャラを倒した後に手に入る『金色のカードキー』(黄色のカードキー)を使います。島に残ると選択して、クリアした後、ヨットまで戻り、開けられるという感じです。
研究施設で、ボスキャラを倒した後、金色のカードキーを手に入れ、近くのロックされた扉を開きます。角を曲がると、通路途中で岩が建物内に流れ込んだところがあり、そこから再び洞窟へ。
途中、円形の大きな穴があり、ロープで降りるようになっているのですが、そこは降りても、何も無く。その近くにある洞窟を進むと、研究施設の入り口に出ます。
後は、どんどん進めば、施設をコントロールするパソコンなどがあり、そこで、最後の選択が迫られます。
他の航空機を墜落させ、息子を助けるために、他の子供をいけにえのように差し出すか、この施設をシャットダウンさせ、息子の救出を諦め、この悪行を終わらせ、自身も島に残るかの2択になります。
息子を助けるために、航空機を墜落させたとしても、トークショーに二人で呼ばれ、その番組中に、息子がおかしくなったり、その後、主人公にも異変があるため、ハッピーエンドとも言えません。
島に残るを選択すると、金色のカードキーを使い、ヨットの扉を開け、中から、三角形のアーティファクトを手に入れます。
最後は、施設から外へ出るための洞窟途中に大きな扉があり、通常は、石の重みで開くところ、そこは、このアーティファクトで開きます。
すると、手のひらサイズで丸い別のアーティファクトが手に入り、それを使って、変異体を遠ざけたり、集めたりできるというもので、それ以上、何もないというのが、結末です。
ホラー感があるゲームなので、最後は、こんな感じかなというもので、個人的には、満足できるものでした。
ただ、2つ目のアーティファクトが手に入り、それを使って、一度、諦めた息子を助けることができれば、救いがあるのですが、そんなこともなく。
このゲームは、面白く感じれる要素が豊富にあり、ホラーな雰囲気も相まって、飽きずに長く楽しめるゲームでした。大自然の中での開放感もあり、日常を離れて、いい気分転換になりました。
短時間で終わらせようと思えば、次々と洞窟に入り、武器や道具を揃え、巨大な穴の湖に飛び込んで、研究施設へ行けば、終わりです。それでは、勿体ないくらい、面白さが詰まったゲームです。
ストーリーを進めずに、サバイバル生活だけでも、十分楽しめる作りになっています。通常の原住民と戦いながらもあり、全く敵が出ない設定もできるため、遊び方は、好みに合わせられるようになっています。
このゲーム、Meta Quest 2などのVR機器とPCを接続する必要はあるものの、VRゲームでは、個人的には、一番のおすすめになります。