先週の日曜日の話です。誰も作らないため、いつものように私が朝食を作っていたところ、兄が起きてくるなり、蛇口のキズを見つけ、騒いでいたんです。
私も、何かゴミのようなものが付いているとは思っていたのですが。朝食の準備が忙しく、気にもしていませんでした。
兄は、細かいタイプなため、よく気が付くのですが。この手のものは、決まって、大雑把な母の仕業です。
兄の怒りをなだめつつ、家族が付けたフローリングのキズも、私がよく直しているため、今回も何とかせねばとなりました。
まず、蛇口の材質を調べました。蛇口は、銅と亜鉛の合金『真鍮(しんちゅう)』がほとんどとのこと。真鍮は、やや赤みがある黄色で光沢もあります。
なぜ、真鍮を使うかなのですが。細菌の発育や増殖を抑える『抗菌性』があり、加工もしやすいからだそうです。ただ、真鍮には、水にサビやすいという難点があります。
そのサビやすさをクロムメッキでコーティングすることで、問題なく使えるようにしています。このクロムメッキを母が剥がしたことになります。
母に何をしたのか聞いたところ、口が重く、ハッキリ言わないのですが。どうも、綺麗にしなければと思い、鉄繊維のスチールウールでこすったようです。
掃除しようと思った母の気持ちも、汲んだ方が良さそうで。ヒステリックに怒ったところで、逆ギレされても面倒です。責めるでもなく、『スチールウールは使わないでね』とは言っておきました。
いよいよ、剥がれたメッキの補修です。調べたところ、フローリングの補修のように、ありがちなものではないようで、家庭用の補修剤のようなものが見つかりません。
そこで、いろいろ考えてみたのですが。最初、車のボディーに使う補修ペンを思いつきました。利点は、防水や防サビ効果があり、メッキコーティングに近い状態になります。ただ、車のボディー用なため、シルバーといっても、色が控えめで、塗った時に目立ちそうです。
次に考えたのが、金属にも塗れるという塗料です。探したところ、こちらの方が、ペンで使いやすそうで、シルバーも明るく、クロムメッキに近いかもしれません。
そこで、『マービー(MARVY) 油性顔料マーカー デコカラープレミアム シルバー 細字 240P-S』と『友和 Tipo s 超撥水剤 弾き!』を用意しました。
超撥水剤は、シリコーン被膜で汚れが付着し難くするものです。シリコーン被膜は、防サビでも使うため、サビを抑えるために使います。
メッキが剥がれたところをシルバーペンで塗ってみたら、こんな感じになります。鏡面仕上げではないため、周りが映らず、ちょっと違うのですが。それでも、剥がれたままよりは、大分、目立たなくなります。
メッキが剥がれた部分は、その分、少しへこんでいて、そこに、このシルバーペンを塗ったところ、適度に埋まり、良かったです。
シルバーペンで塗った後、すぐ乾くのですが。今度は、超撥水剤をスポンジに付けて、上から塗りました。これで、完成です。
メッキが剥がれたくらいなら、買い替えるほどではないと思うのですが。買い替えた場合、Amazonでも2万6800円します。
見た目も、剥がれた状態よりはいいため、これで済めばと考えています。
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