年末の大掃除から、勝手に修理することが立て続けにありました。勝手にというのは、父や兄に話してしまうと余計に面倒なことになるため、密かに修理しています。
もし、修理に気づいたら、『直しましたよ』と言うつもりなのですが。気づかなければ、黙っているつもりです。
一つ目は、父の靴修理なのです。高い靴ではないため、これだけ履いたら、新しいものと買い替えたいところなのですが、どう探しても同じものがありません。
3年ほど前、父のウォーキングシューズが壊れた際、誕生日が近かったため、近いデザインで同じサイズのものをプレゼントしたことがあるんですが、箱に入れたまま、いまだに履いてません。
靴が修理できないほど壊れれば、仕方なく履くとは思うのですが。そこまで壊れることは、なかなかないです。
今回は、合皮部分にシワがあり、そこから亀裂がある状態なので、そこを埋めるものを探しました。
靴墨を塗ればいいじゃないかと思われそうですが、やってみたところ、塗った直後は良さそうでも、しばらくすると元の状態に戻りました。
単純にキズがあるというよりは、表面が崩れているという方が、正しいかもしれません。
キズ隠しに使用したのは、着色補修クリームの『サフィール レノベイタークリーム(黒)』です。
これは、靴の他、バッグ、財布などにも使えます。ベタつき、色移りせず、評価も高く、件数も多いです。
『サフィール』は、フランスのAVEL(アベル)社のブランドです。1920年にブランドが誕生し、1925年のパリ万博で金賞を受賞したというから、歴史があります。
使い方は、簡単です。塗る部分を綺麗にしてから、このクリームを布などに付けて塗り、乾かすだけです。繰り返し塗る場合は、塗ってから10分以上乾かし、再び、塗るという感じです。
左右の小指側のキズに塗りました。塗る前の画像もあるのですが、ピントがぼやけていて、よく分からず、塗った後の画像だけになりました。
近くで見なければ、キズが分からないくらいです。大雑把に塗っているので、もう少し丁寧に塗れば、もっと綺麗になると思います。確かに、乾けば触っても色が付きません。
このクリーム、思ったよりも伸びるため、塗りやすいです。ニオイも、特に気になるほどでもなく、質の良さのようなものも感じられます。
靴や財布の他、ジャケットやソファにも使えるようですが。水で少し薄めたり、専用ローションで薄めて使った方が、自然な仕上がりになるとあります。
塗り直したい時には、『サフィール レノマットリムーバー』を使うようにも書かれていました。
私の場合、靴に塗るだけだったので、このクリームだけで十分でした。塗ってから、10日ほど経ち、父の靴を見てみたのですが、塗った時と変わらない綺麗な状態でした。
父は、靴のキズが見えなくなったことに全く気づいていません。