猛暑が続き、よく汗をかくことから、水分補給に経口補水液を作るようになったと書いたのですが。ここで気になるのが、1日に必要な水分量がどのくらいで、どのように飲めばいいかです。
調べたところ、成人は、約2.5ℓの水分が必要と書かれているところもあれば、体重で計算し、体重×40mlもれば、体重×35mlもあります。
私の場合、65㎏なため、65×40=2600になり、2.6ℓの水分となります。この水分量は、飲み物だけではなく、食べ物に含まれる水分も合わせたものです。
1日に3回食べれば、必要な水分の半分ほどは補えるという話があるのですが。ごはんが100gで50~60g、みそ汁1杯で180gの水分が取れると言われており、私の日々の食事では、半分は難しそうです。
この必要な水分というのは、運動などはしていない状態での話です。暑さや運動などで汗を多くかく場合、これよりも、多くの水分が必要になります。
難しいのが、必要な水分量を一気に飲んでも、時間あたりの吸収できる水分量があるため、それに合わせなければ、効率よく体に吸収されないことです。
学校の教科書では、水分は大腸で吸収されると書かれていた気がするのですが。水分のほとんどは、小腸で吸収されるとあります。小腸の水分吸収能力は、1時間あたり800mlほどです。
水分が胃に入った時、その水分が、どのようなものかで胃から小腸へ送られる時間に違いもあります。
350mlの水を飲んだ場合、その半分が小腸へ送られるまで、12分ほどかかります。糖分を多く含み、高カロリーな飲み物ほど、より時間がかかります。
飲み物を飲んでから、体に吸収されるまで30分ほどかかると言われているのですが。胃に入ってから小腸へ行くまでの時間、ある程度の水分が、小腸から吸収されるまでの時間を考えると、30分はかかりそうです。
水分補給のタイミングは、汗を多くかいていない場合、1時間半から2時間おきに、200ml。起きた時や寝る前、食事中、入浴前にも、200mlの水分を取るよう求められており、これに、2時間おきの水分も加われば、1日に必要な水分量になりそうです。
運動時など汗を多くかく時は、どうなのかなのですが。1時間あたり3~4回、200~300mlの水分を取るとあります。小腸が吸収できる水分量を考えると、これが、めいっぱいという感じです。
1時間に4回だと、15分おきになるのですが。運動時は、水分補給だけではなく、筋肉の疲労回復、筋肉を動かすためのエネルギーも必要なため、塩分、糖分、クエン酸、ミネラルなどを含んだスポーツ飲料が良いとなります。
ニュースなどで、校庭に集められた小学生が、熱中症で病院に運ばれたという話が、度々あるのですが。炎天下では、立っているだけで汗を多くかくことを考えると、常に水筒を携帯しないといけないような状況なのかもしれません。
体の水分が、1%失われると『のどが渇き』、これが、2%になると、『めまい』や『吐き気』、『食欲不振』、10%で『筋けいれん』や『失神』、20%では、『命の危険』とあります。
一方で、水を過剰に飲んでしまうと、血液中の塩分濃度が急激に下がり、水中毒になる恐れもあります。
目安として、1日に3ℓ以上の水分、または、短時間に1ℓ以上の水となり、水分補給で水だけを飲むよりは、経口補水液を作るなどして飲んだ方が良さそうです。
こうなると、コーヒーやエナジードリンクなどカフェインを多く含む飲み物は、利尿作用があるため、飲まない方がとなります。
私の場合、コーヒーを飲む回数を減らし、エナジードリンクは、最近、控えるようになりました。
水分補給は、いろいろ考えると難しいです。のどが渇く前に、少しずつ何かを飲むように心がけるだけで、大分、違うような気がします。