ファークライ4 武器も豊富、あらゆる乗り物を勝手に乗り回し、レンジャーな感じのワイルドさ、過激ながら遊べる要素も多く 

PS4 『ファークライ4』をプレイして、感じたことなのですが。このゲーム、先月末に発売され、FARCRY シリーズの4作目。このシリーズは、今回が初めてです。

ファークライ3から、ちょっと気にはなっていたのですが。映像を見る限り、当時、好んでプレイしていたアドベンチャー 『アンチャーテッド シリーズ』よりも過激で、暗そうなイメージがあり、なんとなく手が伸びず。

アンチャーテッドは、基本的には一本道で、自由に動き回るという感覚はなく、限られた環境でミッションをクリアするというものでした。それが、この『ファークライ4』は、オープンワールドで自由に動き回り、ミッションがあれば、そのエリアで任務を果たすというものです。

舞台はヒマラヤの秘境、チベットやネパールを感じさせる雰囲気の中で、住民が生活しており、主人公もそこを拠点に活動し、住む場所もあります。戦いつつ、帰る場所もあるというのも、どこか良く。

このゲーム、オープンワールドで、広大なエリアを自由に動き回ることができます。秘境ということで、大自然な環境で、イノシシ、ヒョウ、シカ、クマなど多彩な野生動物がおり、それらを捕まえ、材料にもなり、様々なカスタマイズを行い、植物を採取しては、特殊効果の薬を作り、身体的な能力アップで戦闘にも役立ちます。

内戦状態で、王立軍と反乱軍の戦闘が絶えないため、例えば、ブタを狙い、低い姿勢で近づき、ライフルを構え狙いを定めているところに、散発的な銃撃戦が始まり、獲物を逃すようなこともよくあり。何が起こるか分からないところに、全体が動いているという感覚にもなります。

面白さとしては、武器が豊富で、片手武器の『サイドアーム』、両手で扱う『武器』もあり、この二つは、キャンペーン進行中に敵から奪うなどし、解放したベルタワーの数で利用できるようになります。もう一つの『シグネチャー』は、強力な武器ながら、購入条件があり。それぞれのカテゴリーで武器が豊富、しかも、その武器もカスタマイズできます。

これとは別に、手りゅう弾もあれば、投げナイフ、火炎瓶、そして、肉もあり。肉は、獣からナイフで切って手に入れるのだが、これを投げると、周りにいる動物、クマやヒョウなどが集まり、近くの敵に襲いかかったり。

広大なマップになると、その分、開放感があるものの、移動距離も長くなるのですが。このゲームでは、移動に使える乗り物も豊富で、四輪バイク、セダン、トラック、バギーなどの他、空なら ジャイロコプターやグライダー、海や湖では、ボート、ホバークラフトなどもあり、高いところから滑り降りるロープウェイのようなものもあります。

この他にも、乗り物はいろいろあるのですが、車内では、陽気なラジオが日本語で流れ、指導者への皮肉が込められた内容です。壊れた車も修理でき、乗り物の面白さから長い移動も苦になりません。

このゲームの凄いところは、乗り物も含めて、あるものは、何でも利用できることです。乗り物に乗りながら、武器を使うこともでき、敵の拠点に派手に乗り込めます。

これは他とは違うと感じるのが、怪我の描写です。どのゲームにも共通するのが、敵に対しては、派手なアクションで、ダメージの大きさが見た目で分かりやすいものの、プレイヤー側のダメージは控え目なことが多いです。

それが、この『ファークライ4』では、プレイヤー側の怪我も、痛そうでリアル感があります。爆発で飛んできた破片が手を貫通し、腕に銃弾がめり込んでいたり、火炎瓶の炎が腕に燃え移ったり、突き指のようなものだろうか、変なカタチに指が曲がったりもします。

そんな怪我を治す際には、刺さったものは引き抜き、火は払いのけ、指は引っ張ります。これが、音もあるため、妙にリアルで痛いです。プレイヤー側が、こんな感じで痛そうなのは、他で感じたことがないです。

いろんなことが自然につながっているところもあり。野生動物を追い、ハンティングしていると、突然、仏像がある場所にたどり着いたり。敵の拠点を見つけ制圧したり、敵の輸送トラックを見掛け奪い取り、自軍の拠点に持ち帰ることもできます。戦いたくなければ、見過ごすこともでき、シームレスに物事が進みます。

自然環境も刺激的です。野生動物のハンティングも、動物の皮や肉が、そのまま利用できるため、重要なのですが。動物も大人しい訳ではなく、見つかれば、こちらに襲いかかり、サイやゾウでは、車に乗ったままひっくり返され、追い詰められたり。

敵から奪い取った拠点も、これで安心ということでもなく、敵からの襲撃で緊急連絡が入り、これがミッション並みのそれなりの規模です。目的地に向かう途中、敵と交戦する味方を助けたり、捕虜になった住人を助けたりなど、メインのミッションとは別に、いろんな動きがあります。

他のユーザーに助けを求める CO-OPプレイとは別に、自軍の兵士を傭兵として雇う事もでき、一人で戦うだけではなく、複数で攻撃もできるため、やり方次第で行き詰り難いです。

この『ファークライ4』は、全ての会話が日本語です。兵士同士の個人的な会話も多く、車に乗り込めば、ラジオが聴けたり、プロパガンダ放送が流れたりもします。

このラジオも、なかなか面白く。支配者の横暴をネタに皮肉が込められ、それを笑うようなノリのいい、軽快なトーク。BGMの独特な曲調にも、現地の雰囲気が感じられます。

よくよく聴いていると、ゲームとは別に、実社会に対する話もあるなど、かなり凝った作りです。車での移動では、常にラジオが流れ、移動中も退屈させない細かさがあります。ラジオの内容から、こういう社会という状況も理解できるため、リアルさも増します。

『ファークライ4』は、評価が高く、人気があるのですが。実際、プレイしてみると、かなり面白く。個人的にも人気の高さが、うなずけるものでした。

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