久しぶりにやりたくなり、2018年に発売された 『ファークライ 5』に手を出したのですが。派手な最後ながら結末が気になり、続編の『ファークライ NEW DAWN』もとなりました。

ファークライ シリーズは、『ファークライ 4』、『ファークライ プライマル』もプレイしており。どれも、オープンワールドでゲームとしてのボリュームがあり、長く遊べます。
その分、最初は面白いものの、クリアする頃には、満腹感があり。ただ、クリア後、しばらくしてから、意外と面白かったんじゃないだろうかと振り返れることも多く、期待通りなのが分かります。
個人的な印象なのですが。どれもストーリーが重過ぎず、強い敵に挑む逆転劇になっており、複雑な心理描写のようなものもないため、カジュアルに楽しめた感じです。
ファークライシリーズならではの雰囲気があり、相変わらずなのですが、新鮮さもあります。変なテンションでブラックユーモアなサブミッションがいくつもあり、心理的な負担が少なく、気楽に遊べるゲームらしさがあります。
物語について、『ファークライ 5』は、怪しげなカルト教団に街が支配され、散り散りになったレジスタンスと助け合いながら、街を徐々に解放するというものです。
舞台は、アメリカ合衆国モンタナ州のホープカウンティ。ホープカウンティは架空ながら、実在する国名を使ったのは、シリーズとしては、初めて。
ホープカウンティを各ブロックに分け、それぞれを教団幹部が支配しており、その上に教祖がいます。話が通じない感じが新興宗教らしく、組織も大きく、軍のような雰囲気もあります。
新鮮に感じたのが、女性幹部のささやきです。突然、現れては消え、優しい声でささやきかけてくるのですが、暗闇でいきなり現れ、ホラー感もあります。妙な雰囲気から惑わされるというのが、感覚として分かる気がします。
学生の頃、知人が新興宗教に引っかかり、そこから抜ける大変さを聞いていたため、個人的に新興宗教への悪いイメージがあり。それも、この物語に惹きつけられた理由かもしれません。
『ファークライ NEW DAWN(ニュードーン)』は、二人の姉妹が支配しており、同じようなものなのですが。社会が崩壊し、物もなく、暴走族のような集団が支配しているため、映画の『マッドマックス』のような世界です。
主人公は、まともな人達がほそぼそとくらす小さな拠点にたどり着き、様々な専門家を仲間に加え、施設を整え、極悪集団に戦いを挑みます。
以前の農村が荒廃しており、そこから部品をかき集め、植物も使いながら、武器を作成。装備を整え、敵の燃料プラントなどの施設を次々と奪います。物を見つけ、それで何かを作るというのは、分かりやすい面白さがあります。
二つのゲームを比べると、スピンオフな『NEW DAWN』よりは、やはり、『5』の方がボリュームがあり、現在の農村という感じで分かりやすく、どちらか一方だけやるとしたら、『5』です。
『NEW DAWN』は、『5』を知らなくても問題なく、お馴染みな面白さがあります。怪しく悪そうな教祖が、老人になっており、教団へのイメージに大きな違いはあるかもしれません。