新型コロナウイルスで外出し難い中でも、ゲームは変わらず楽しめる良さがあり。子供の頃からゲームで遊んでいたため、童心に帰ったような気分もあるのかもしれません。
SF好きなこともあり、気になりつつも、発売当時はスルーしていた『PREY』をすることにした。このゲーム、そういえばあったなと急にやりたくなり、ダウンロード購入しました。
メーカーは、ベセスダ・ソフトワークス。個人的には、『Fallout 4』、『Wolfenstein』のシリーズをいくつかプレイしており、どれも非常にボリュームがあり、遊び甲斐があるところに良い印象があります。
『PREY』は、どんな物語かなのですが。科学者の主人公が、研究施設、居住施設など様々な施設からなる巨大宇宙ステーションを舞台に、未知なる生命体と戦いつつ、謎を解き、生き抜くというものです。
動画は、ベセスダ・ソフトワークスの公式なため、音声は英語になっているのですが。日本で発売されている『PREY』は、日本語音声になっており、キャラクターに合った音声で雰囲気があり、違和感を感じません。
アイテムが豊富で、体力を回復する食べ物や飲み物がいくつもあり、集めたアイテムをリサイクリングで材料に変え、アイテムを作ったりします。
武器も様々で、グルーガンで敵の動きを止め、レンチで殴り倒したり、ショットガンで撃ち殺したり、超能力な攻撃もあります。
限られた空間の中で、使えるものをかき集め、装備や能力を整え、徐々に強くなる感じは、分かりやすい面白さがあります。
主人公の能力は、物を持ち上げる力、暗号解読、武器関連など人間としての能力、未知なる生命体である敵と同じ様な超能力に分けられています。ニューロモッドという機器を使い、能力を開放していくのですが、その能力の数が多いです。
超能力な能力には、置かれているカップなどに擬態できたり、離れたものを動かしたり、敵を味方として操る能力など多彩です。
超能力を伸ばす方が、やれることが増え面白さが増す反面、宇宙ステーション内の防衛システムが、未知の生命体扱いになり、敵と判断し攻撃するようにもなります。
未知の生命体である敵も、近くの物体に化けて身を隠したり、妙な習性があるなど不可解さがあります。宇宙ステーション内のクルーそれぞれにも人間関係があり、どこか怪しく、誰も信用できないような感覚に大人な雰囲気を感じます。
次々と殺されたクルーの状況も、持っていたレコーダーから聞けるため、人間関係の複雑さが分かり、物語に広がりを与えます。印象としては、SFホラーな薄気味悪さや緊張感があるものの、戦いながら突き進む姿に怖さが残らず、清々しさがあります。
このゲーム、機械的な動作のリアルさがあり、SFな演出も良く。近未来な世界ながら、レトロなSF感に納得できるというか、実際にも、こんな感じなんだろうなと思わせるところがあります。宇宙ステーションから外へ出て、不安定な姿勢を噴射で調節しつつ、無重力な中を移動するのも楽しいです。
今まで、ゲームをクリアしたら、もう一回とはならないのですが。このゲームは、繰り返しプレイすることでの面白さがあります。それは、クリアした時の能力が、再プレイ時に、自分のオフィスで引き継げるためです。
初プレイで、指示を聞きながら進めた場合、能力が低いことから、敵と遭遇しないよう逃げながら進めることも多く。入れなかった部屋、通れなかったルート、開けられない金庫などがいくつもあります。
2回目以降になると、装備も整い、能力も高くなるため、強気な進め方ができ、物体を持ち上げる力があれば、新たな発見が次々とあります。
しかも、このゲーム、オープンワールドのようなものなため、進め方も自由です。物語に直接関係するメインミッションは、進める順序があるものの、いくつものオプション目標(サブミッション)は、状況に応じて好きなようにやれます。
この物語は、いくつもの出来事が絡み合い、2回目以降で全体像が掴みやすくなるものの、謎めいたところは残ります。
誰が正しく、誰が間違っているかが分からない状況というのも、これはこれで面白いです。生き残ったクルーを助けたり、サポートするものもいるため、孤独なようでそうでもなく、この程度もいいです。
巨大な宇宙ステーションは、様々な施設があることから小さな街のように入り組んでいます。大きな荷物の後ろにメンテ用のルートを見つけ、あそこから行けたなと分かるようになると進め方も変わり、一本道ではない新鮮さがあります。
四六時中、大勢の敵が襲いかかり、撃ちまくるようなものではなく、周囲を探りながら落ち着いて進められ、怪しく静かな雰囲気です。どこでもセーブできるのも、空いた時間にプレイしやすいです。
SFホラーやミステリーが好きで、UFOや宇宙人な話に興味があるという方には、オススメなゲームです。
こんな感じのゲームが他にもあれば、ぜひ、プレイしたいと思うのですが。今のところ、似たようなもが見当たりません。