PCトラブル ワンクリックが勝手にダブルクリック、設定に問題がなければ、マウスのボタンが原因、不具合の解消法

先日、兄が、自分のPCを使いながら、『なんか使い難いんだよね。ファイルが勝手に開いて….』と言ってきました。

マウスのワンクリックが、ダブルクリックになり、ファイルを移動させようとするとファイルが開くというものです。

このPC、このブログでも書いたのですが。昨年末、私が条件を満たさないWindows 10のPCを11にアップデートしたものです。

マウスを使う際に、マウスのシングルクリックをダブルクリックに切り替えることができ、最初、それを兄がしているのかと思いました。

シングルクリックをダブルクリックに切り替える方法は、Win 11だと、画面左下のウィンドウズのロゴを押すなどして、エクスプローラーを開き。

あとは、『・・・』を押して、オプションをクリック。

フォルダオプションが開き、そこにある『クリック方法』から設定できます。

シングルクリックでファイルを開くなら、『ポイントして選択し、シングルクリックで開く』を選び、ダブルクリックでファイルを開くなら、『シングルクリックで選択し、ダブルクリックで開く』を選びます。

Win 10の場合、エクスプローラーのオプションをクリックし、『全般』タブの『クリック方法』から変更できます。

問題の兄のPCでは、この設定は、初期設定のまま、ダブルクリックでファイルが開く設定になっていました。

なぜ、この設定でも、マウスのシングルクリックが、ダブルクリックになるかですが。PCの設定に問題はないため、マウスが怪しく、分解することにしました。

必要なのは、マウスのカバーを外します。マウスのカバーは、ネジが1~2本で固定されていることが多く、シールなどが貼られて見えないこともあります。

ネジを見つけて、ゆるめると、簡単にカバーが外れて、こんな感じになります。このネジの溝は、ギザギザな星型で、万能ドライバーにありました。

マウスのボタンを押すと、この小さいボックスの上にあるボタンを押すことになるのですが。

このボックス内が汚れなどで不具合を起こし、クリックが正しく認識できなくなることがあり、マウスのチャタリングというのですが。

チャタリングは、ボタンを押す時など、接点が接触した時に、微細で非常に速い機械的振動を起こす現象のことです。マウスの場合、シングルクリックが、複数クリックしたことになります。

この小さなボックスは、分解できないため、上のボタンに接点洗浄剤をスプレーして、このボタンを何度も押して、馴染ませます。

これで、チャタリングによる不具合は、解消されて、マウスが元の状態に戻り、シングルクリックでファイルが開かなくなりました。

兄は、マウスとキーボードがセットでワイヤレスのものを使っていたため、どちらも買い替えなければと思っていたところ、マウスの不具合が直り、喜んでいました。

せっかくだから、私のものとなり。私のマウスも、ネジが一つなのですが、カタチが、ネジの溝が、3方向しかなく、見た目は、人な感じです。

メガネ用の小さなマイナスドライバーで取ることができたのですが、溝が少し削れました。

マウスのチャタリングは、長く使っていると起こりがちです。この不具合の分かり難いところは、微妙な違いで起こるため、私が使うとシングルクリックで問題なく、兄が使うとシングルクリックがダブルクリックで認識したりします。

最初、兄は、自分の押し方が悪いんじゃないかと思っていて、買い替えるべきがどうか悩んでいたのですが。実際は、マウスの問題でした。

シングルクリックがダブルクリックになると、ネットで商品を注文したりすると、1つのつもりが、2つも3つも注文してしまったりします。

PCに不慣れな人に使い方を教える時に、シングルクリックとダブルクリックは、しっかり使い分けできないと、トラブルが多いため、きつく言われたりしそうですが。

初心者の方で、マウスのシングルクリックとダブルクリックが上手く行かない時は、もしかしたら、マウスのチャタリングで原因かもしれません。

…と書いたところで、3年ほど前、父にPCの使い方を聞かれ、シングルクリックがダブルクリックになっていたところで、『その使い方、良くないよ!』と言ったことを思い出しました。

あの時も、マウスのチャタリングかもしれないと思い、今度は、父のマウスを分解することに。ネジは、普通のプラスドライバーでした。

父のマウスは、FM TOWNS、Windows 98の頃のものです。父は、壊れないと買い替えないタイプなため、30年は使っていることになります。

中を開けると、茶色の繊維が絡まっていて、ホイールの側面に汚れもあります。

小さいボックスの上にあるボタンに、接点洗浄剤をスプレーし、カチャカチャと押して馴染ませ、完了です。

マウス裏のネジが、分かりやすいところにあり、プラスドライバーで簡単に取れました。やり始めれば、10分もかからない作業なため、もっと早く気づけば良かったです。

ただ、昔のマウスなため、マウスの解像度が、かなり低く。マウスを動かした時のポインタの動きが、今時のものの半分以下です。

これは、古いマウスを買い替えるのが一番なのですが。父は、これに慣れているため、この方が快適なのかもしれません。

今回、3つのマウスを分解したのですが、ネジの溝のカタチが全て違っていました。なんとなく、分解されたくないのが分かります。

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