以前から気になっていたVRゲーム『Thief Simulator VR』をプレイしてみました。VRゲームがダウンロード購入できるサイト Steamでは、評価が厳しめなのですが、意外とよくできたゲームと感じました。
このゲームは、プレイヤーが泥棒になり、人の家に潜入しては、物を盗むというものです。
私の実家が、実際に空き巣被害にあったこともあり、テーマとして、いかがなものかと思うのですが。『Cooking Simulator VR』と同じゲームメーカー GameBoom VRでもあり、どんなゲームだろうという期待もありました。
プレイしてみると、このゲームでは、泥棒ながら、ちょっとコメディ感があり、単純に忍び込んで盗むだけじゃない細かさもあります。このゲーム、ストーリーがあるようなものではないです。
どういうゲームかなのですが。チュートリアルがしっかりしていて、基本的な操作、移動方法、しゃがんだり、物の調べ方や取り方、車の運転などを分かりやすく紹介しています。
Steamのレビューを調べたところ、発売当初、操作し難かったり、バグがあったことから評価が低めになっているように見えました。これらについては、発売から時間も経ち、大きく改善されているのが分かります。
操作自体は、複雑な動きをする割には、そう難しいこともなく。しゃがみ姿勢も調節でき、ボタン一つでしゃがめたり、車の運転も、VRコントローラーでハンドルを持つか、アナログスティックで操作するかが選べます。
車の運転については、VRコントローラーでハンドルを掴む場合、ゆっくり動かさなければ、ハンドルの回転が、急に180度曲がったりするため、慣れが求められます。アナログスティックの方が、無難に運転でき良さそうです。
車の運転も細かく、運転席のドアを開けて乗り込み、ハンドル横のキーを回して、エンジンをかけ、オートマのシフトレバーを操作して、前進やバックさせるというものです。
ガレージを改造したようなアジトがあり、そこで寝泊まりしながら、PCを使って情報を集め、盗品を売って資金を得たり、より良い道具を買い揃えたり、いろいろできます。盗品は、ショップに直接行って売ることもあれば、アジトのPCを通じて、売ったりもします。
英語音声ながら、仲間のおじさんから連絡があり、そこから、ミッション開始です。そのミッションについて、細かい情報をお金で買えば、どこから侵入すればいいか、どういう状況かが分かるようになっています。
このゲーム、そんなに広いスペースではないものの、オープンワールドになっていて、住宅地を車で走りながら、盗みに入る家を探します。
ミッションの家を見つけては、周りを歩いて、どこから入るかを考えるのですが。中に入った後、物を探すというのが、VRだと没入感があるため、他のゲームでは感じたことがない感覚になります。
そうは言っても、現実に近いというものではなく、あくまでもゲームの世界に入ったような感覚です。現実の世界と見分けがつかなくなるようなものではないです。
ゲームとしては、思ったよりも作りが細かく、もっと単純なものと思っていたため、正直、驚きました。VRならではの感覚的なやり難さも、それほどないため、比較的VRとの相性も良さそうです。
ただ、これだけ細かいせいか、PCVRでプレイする場合、PCに求めるスペックも高めになります。推奨条件を満たしていないと、カクカクしたり、コマ落ちしたようなことも起こりがちです。
Meta Quest 2のストアから購入したものなら、ヘッドセットからプレイするのが前提なため、映像に多少の違いがあるにしても、スムーズにゲームが楽しめると思います。